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株式会社 大学成績センターの目的と役割
株式会社 大学成績センターは
NPO法人DSSの活動をサポートすることのみを目的とした社会的企業です。
大学成績センターの役割は
NPO法人DSSが企画・設計した「履修履歴データベース」を社会インフラとすることです。
そのために、履修履歴データベースの利用拡大を推進しています。
株式会社 設立の理由
企業様がNPO法人からサービスの提供を受けるには、多くの場合、通常よりも煩雑な社内手続きが必要となります。
それら手続きが、ご導入の障害とならないよう、株式会社を併設し、株式会社からサービス提供が出来る体制を整えました。
会社形態
履修履歴データベースは、その役割上「唯一の社会インフラ」であることが好ましい
と考えています。
そして同時に、その提供会社は、通常の株式会社として運営されることは許されない
とも考えています。
株式会社 大学成績センターは、社会インフラを提供する社会的企業であるために
下記「4つの制約」を設けて運営しています。
1.事業内容の制約
複数事業を行うと、収益の多い事業に主力をシフトする等、本来の事業目的を歪める恐れがあります。
そのため、履修履歴データベース以外の事業は行いません。
2.データ活用の制約
データベースには社会的に貴重なデータが集約されます。そのデータを1社が独占することがないよう
自社ではデータを活用した事業展開はしません。データは、社会的に有効な活用をする団体へ 無償提供します。
(※提供団体は有識者ボードで決定)
3.組織規模の制約
可能な限り安価に提供するため、原価・経費を抑えることを目的に会社規模(人員数)の拡大はしません。
4.サービスの制約
データベースは、企業の採用活動のためだけに存在するものではありません。
そのため、大学のランキング付け等企業向けに偏ったサービスは一切付加しません。
履修履歴データベース 概要
WEB上で応募学生から履修履歴データを提出してもらうことのできるサービスです。
履修履歴のデータベース化が必要な理由
1.「成績インフレ」の抑止
履修履歴の活用が広がることにより生じ得る課題として
「成績のインフレ化(=良い成績評価の増加と価値の下落)」があります。
それを抑止するためには、「成績評価の厳正度を見える化」することが必要です。
DSSでは、データベース上の履修履歴データを集約し、各授業の評価分散度合(成績評価のつけ方のバラツキ)を 調査することで「成績評価の厳正度を見える化」していきます。
2. 学生の育成レベルの向上への寄与
履修履歴のデータベース化が進み、企業が「成績評価が厳正な授業」に着目するようになれば
学生の履修行動は…
・「授業に出なくても簡単に高評価が取りやすい授業」ではなく「成績評価が厳正な授業」を履修する傾向へと
変化する
・成績評価が厳正な授業に対しては、真剣に取り組む傾向が増える
大学等は…
・教員の授業のし方や成績評価のつけ方への真剣度が増す
・大学の成績評価の信頼度が向上すれば、指導や評価方法に多様性が生まれ、各大学の特色が出しやすくなる
これらの変化が、学生の育成レベルの向上へとつながっていきます。
3. 学生の負担軽減
履修履歴活用が広がり、多くの企業が採用選考時に成績証明書の提出を求めるようになると、学生の金銭的・労力的
な負担が増加します。
「無料」で「何社にでも使い回せる」履修履歴データベースが広がることで、学生の負担が軽減します。